言葉の力

肯定的な表現

人間の脳は否定的な言葉を受け付けるようにはなっていません。なので,肯定的な言葉で伝えるようにしています。これは,どちらかというと,伝える側が意識しなければならないことです。特に,様々な制約・注意事項を伝える時に考えてください。例えば,「~には近づかないようにしよう」という表現は,「~から離れて遊ぼう」といった表現で伝えることができます。出来る限りシンプルに伝えるイメージをもってもらえば上手くいくでしょう。また,失敗を次に生かすための言い回しもあります。偉人の言葉を借りて,「上手くいかない方法を発見できましたね」と伝えると良いでしょう。学校内ではもちろんですが,家庭内でも肯定的な言葉でこどもと話をしてあげてください。大人が肯定的な言葉を使っていけば,こどもたちも肯定的な言葉を使うようになります。

幸成長語

「幸せ」「成長」に繋がる言葉。「幸せになる」「成長する」ために必要な言葉のことを『幸成長語』と呼んでいます。初めて説明すると,こどもたちは「何だそれ?」といった表情をしますが,使っているうちに理解していきます。こどもの行動を見ていてください。例えば,掃除の時間に一人で黙々としていたとしましょう。「美しい一人」「集中」「一心不乱」「役割を果たす」といった言葉を使って,一つの行為を認めることができます。「頑張っていました」という言葉をかけるだけでは,何が良かったのかよく分かりません。そこで,先に述べた様な言葉をかけると,「一人で集中して取り組んだことが良かったんだな」と,本人も周りの人も分かります。「褒める」というのは,「認める」ということです。その行動をしたこと,行動をした人を認めてあげられるような言葉がけをしましょう。大人が褒め方の見本を示し続けていくと,こどもたちが褒める時に使う言葉の質も上がってきます。

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